『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』を読んで、改めて、SNSの使い方を考えてみた

 

 このブログも含め、twitterFacebookなどのSNSをどう使っていったらいいのか、正直、悩んでいます。解決のヒントを見つけたくて、『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』を読みました。

 

実名発信/匿名発信?

ブログも、SNSもやってはいるものの、うまく情報発信ができているかと言えば、「?」という状態です。学生時代の友人やライター仲間などと繋がっているFacebookは実名でやっていますが、このブログもtwitterは匿名でやっています。

twitterは、主に趣味関係の情報収集とメモ代わりに使っていて、最近は積極的な情報発信はしていません。見たくない情報が流れてくることも多いので、利用は控えているかもしれません。

twitterもブログも、始めたのが公務員時代なので、実名では発信しにくかった、ということもあります。現在はどうなのかはわかりませんし、所属している組織によっても違ってくるかもしれません。

著者は、SNS発信(=ウェブサービスによる発信)では、

自分自身の情報を淡々と発信し、必要とする人だけに見つけてもらい、コミュニケーションがとれればいいのです。(p.7)

と割り切り、ビジネスパーソンSNS発信には「戦略としたたかさが必要」とした上で、

これからは、どんどん実名で発信していくべきだと思います。SNS発信は「リアルの延長線上」でつかってこそ、ビジネスで真価を発揮するからです。(p.9)

と、リアルとネットを分けない発信を意識することをすすめています。

 

SNS発信が仕事に役立つ3つ理由

SNS発信をした情報が役立つかどうかは自分で判断せず、自分の持っている情報を淡々と発信していくことが仕事に役立つ理由として、著者は3つの理由をあげています。

  1. 「プルのコミュニケ―ション」ができる:情報をネット上に置いておくことで、その情報を求めている人が検索機能を使って探し出してくれる。
  2. 「蓄積効果」がある:小さな発信も継続すれば実績として蓄積され、可視化されていく。発信を継続することによって、発信者側に対する安心感、信頼感が醸成されていく。
  3. インプットからアウトプットまでの一連のプロセスを日々繰り返すことで、「思考訓練」になる。

つまり、ネットでの情報発信を地道に継続することで、日々の小さな発信が蓄積されていき、大きな成果を呼び込むという「わらしべ長者」的な効果を目指すべきなのだそうです。

そのためには、発信を「自分のためのメモ=自分の脳の外付けハードディスク」だと考えることが失敗しないためのコツなのだとか。

 

SNS発信のポイント

「自分のためのメモ」を発信するにあたって心がけるとよいポイントを10あげています。

  1. 自分に合った発信の軸を決め、キャッチコピーをつける:「SNS発信の軸=キャッチコピー」を決めることで、メモのネタを探しやすくなるとともに、モチベーションを強化することができるそうです。
  2. 「アウトプット・ファースト」でいく:短期的な成果を期待せず、アウトプットを継続する。
  3. 自分なりのペースを見つける:毎日でなくてもいいので、長く続けていくことが大事。アウトプットのペースを決めておくと、それに合わせてインプットもするようになる。いったん始めると際限なく没頭してしまう場合もあるので、時間を決めておくことも大切。
  4. ロールモデルを見つけ、自分らしい発信スタイルを確立する。
  5. 発信をしたら、相手のリアクションをもとに小さく素早く、PDCAを回していく。
  6. 自己ブランディングに役立てる:「自分のためのメモ」を発信し続けることで、自分がどういう人間で、何に興味関心があるのか、何が得意分野なのかが可視化されるため、自己ブランディングに役立てることができる。
  7. 読んで欲しい「特定の一人」をイメージし、「この人に読んでもらいたい」という気持ちで書く。
  8. 「徳力メソッド」を使う:「徳力メソッド」とは、この本の著者のブログの書き方で、「インプットした情報を紹介し、それに対して自分はこう思う、なぜならこうだから、でもそうじゃない考え方もできますね、と書くのが基本型」なのだとか。
  9. 対面で言わないことは発信しない。
  10. 計画に時間をかけすぎない。

SNS発信の基本的なこともあれば、「徳力メソッド」という著者独自の方法もあります。SNS発信の基本をふまえた上で、自分なりの方法で情報発信を継続していく、ということなるのではないかと思います。

 

SNS発信には、自分なりの戦略も必要?

このブログは、公務員を辞めて、フリーランスになったのをきっかけに立ち上げました。フリーランスになってのドタバタや、フリーランスになってからの考えを書き残すことで、自分自身の記録としてだけではなく、「これからフリーランスになろうと思っているけれど、実際、どうなの?何をしたらいいの?」と聞かれた時に参考になれば、と思ったりしています。

仕事が忙しいと、書いている時間がとれないこともありますし、そもそも、書くネタがないこともあります。本当に不定期更新のブログですが、1年と8カ月目になりました。今後も、フリーランスの日常のあれこれを書いていければ、と思っています。

 

実は、10年以上続けている雑記的なブログもやっています。公共図書館勤務だったので、図書館関係のネタを中心に書いていましたが、フリーランスになってからは、図書館ネタは書きづらくて、苦戦中。日々のあれこれはFacebookへ、図書館関係は大学で図書館学の授業を持っているので、このブログに書くことにし、雑記ブログは閉鎖にしようか……、などと考えています。

 

この本を読んで、ブログの運営方法、実名発信に切り替えるかどうかなども含めて、SNS発信について、ちゃんと考えていかなくてはいけないな、と改めて考え直すきっかけになりました。あとは、実行あるのみ?