『会社に雇われずにフリーで働く!と決めたら読む本』を再読
この本を最初に読んだのは、まだ図書館の中の人だった頃で、自分の中では「早期退職して、フリーランスとして働く!」と決意した頃ではなかったかと思います。
フリーランスになって1年経って、再読しました。
公務員時代とフリーランスとの違いを再自覚
当たり前のことかもしれませんが、フリーランスになれば、あらゆることを自分でやらなくてはいけません。仕事を得ることはもちろん、消耗品の購入とか、パソコン関係といった仕事周りの雑事的なことや、経理関係や健康保健や年金の手続きなど、とにかくすべてのことを自分で判断し、忘れずに自分でやらなくてはいけません。
スケジュール管理も、自分の健康の管理もそうです。
私自身、自分ですべてをきちんと管理できているわけではなく、油断すると、ついサボりがちになることもありますが、この本を読みながら、「もっとしっかり自分をコントロールしながら、仕事をしなくてはいけない」と思いました。
やっぱり大事なお金の話
フリーランスは、仕事をしないと報酬(お金)がもらえません。
請求書は、作成して以来先に送る場合もあれば、不要な場合もありますが、未払い防止のためにも、自分が何をどれだけしたかは管理しておいた方が良さそうです。幸いなことに、私自身は、対価の未払いのトラブルには今のところ、巻き込まれたことはないのですが。
ただし、請求書を書くのは苦手です。これは、おそらく、自分自身の仕事にまだ自信が持てていないせいかもしれません。先輩ライターさんのように、例えば、「文字数がいくらで〇円」ときちんと言えるようになりたいと思っています。そのためには、まずはきちんと仕事をして、きちんと評価されるようにならなくては!
なぜなら、「報酬を払う以上、発注する側は当然、“プロの仕事“を期待している」のですから。
何よりも、公務員時代のように、毎月15日に給料が出るわけではなく、仕事をした対価が、数か月後に入金されるという状況です。
時々、
「サボっていないで、仕事をしないと、稼げないぞ。」
と、自分で自分にハッパをかけています。
フリーランスのブランディング
フリーランスは、基本的には仕事を依頼される立場です。自分自身が売り物。まずは「自分が何者なのか、何屋なのか」を明確にしておかなくてはいけません。
「自分が何屋なのか」を見える化するのが「セルフブランディング」の第一歩なのですが、実績がほとんどないと、正直、難しいです。
まだ、実績が少なくても、そういう仕事ができるという印象を与えることで、今後に繋がります。最初はむずかしいかもしれませんが、目先の売上げだけを追い求めず、仕事の守備範囲と方向性をわかりやすくアピールしてください。(p.106)
ビジネスマッチングとはむずかしいもので、だれでもよい仕事というのはそうありません。
たとえば、ライティングやデザイン、撮影など、広告業界と出版業界ではテイストが違いますし、案件によって求められるスキルも変わってきます。
やはり、新しい案件が発生した時、候補者として思い出してもらうには、その案件に近い実績がある人のほうが断然有利で受注率も高くなります。
無理に守備範囲をせばめる必要はなく、「この仕事ならあの人」と思ってもらえる材料を日頃からバラまいておくことが大切です。
セルフブランディングは、自分にあった仕事を引き寄せるために必要な営業の一環。自分が何屋なのかを明確にしていく努力を続けてください。(p.107)
フリーランス2年目の私の課題は「セルフブランディング」。私がいったい何者なのかを、わかりやすくし、知ってもらうための努力をしなくては いけないと思っています。
自分のプロフィールシートをきちんと作るとともに、このブログも含め、SNSでの情報発信も戦略的にきちんとやっていかないといけないですね…。
フリーランスは仕事でしか成長できない?
著者によると、フリーランスは仕事の積み重ねがキャリアになるのだとか。
生活していくためには確実な報酬が見込める「売り上げになる仕事」が必要です。
一方で、自分の持ち味や実力をアピールするためには、「実績になる仕事」を増やし、今後、「チャレンジしたい仕事」を引き寄せなくてはなりません。
教育や研修の機会が少ないフリーランスは、仕事という課題があるからこそ、勉強し、鍛えられるものです。ちょっと背伸びをして、成長につながる仕事を意識してチョイスしていきましょう。モチベーションが上がる仕事は、自分でも驚くほどがんばれるものです。
稼がなければなりませんが、それだけでは行き詰まります。1つ1つの仕事を大切にしてスキルアップしながら、自分らしいキャリアを築いてください。(p.153)
また、フリーランスとして仕事を続けていくためには、ポジショニング を次の3つのどれかに設定して、目標するのがいいそうです。
- 会社やチームをつくって仕事全体を請け負う=ディレクター路線
- 企画やアイディアを提案して仕事をつくっていく=プロデューサー路線
- 専門性を高め、この人ならと思ってもらえる実績を積み上げる=エキスパート路線
私は、どれを目標として設定するといいのか? まずは、3の「専門性を高め、実績を積み上げる」ところからでしょうか?
そして、フリーランスは「人とのご縁」は大切です。
フリーランスとして生き残るために
著者は、自分自身の経験から、フリーランスの生き残りに必要なものとして、以下の3つをあげています。(p.212~213)
- セルフブランディング:自分は何屋なのか、なにが強みなのか、なにが持ち味なのかをアピールしていく
- ネットワーク:価値観を共有できるクライアントや、一緒にがんばれる仲間とのご縁をひろげていく
- シフト力:同じ仕事や役割にとどまらず、新しいチャレンジや毛色の違った案件に挑戦していく
この本を読み返してみて、自分なりにがんばってやってきたつもりでしたが、まだまだ努力が足りなかったと思い知らされました。
現在、フリーランスには厳しい状況が続いていますが、それでも、できることはあるはず。まずは、できるところから、がんばってやっていきたいと思っています。